ぶんかてきなせいかつ

Hey!Say!JUMPの中島裕翔くんが好きです。映画とか本とかの感想など。文化的な生活を送れるにんげんになりたい

「トゥルーマン・ショー」感想

これも14日までに書き上げたいなーと思いながら放置してたやつ

その月に見た映画はできるだけその月中に感想まとめられるように頑張ろう…記憶薄れてくるしな…

 

ということでmusic.jpで圭人くんがオススメ1位に選んでたやつ!


すごく好きなやつでした!!圭人くんセンスいいな

予備知識いれずに見てたので最初は混乱してて、全員役者っていう劇中劇的な話なのかな?と思ったら箱庭モノだったんですね
こういう話すごく好きです!!
ラストシーンのトゥルーマンとプロデューサーの会話シーンはすごくよかった
ディストピア的というか、安心や安全を手放して自由を手に入れる的な、一般的な「幸せ」と個人の「幸せ」は必ずしも合致しないんだよっていう話が好きで、トゥルーマン・ショーもそういう側面があるんじゃないかなと思いました

あと物語の構成を映像の構成で補ってるというか、各カットに明確な意図があってその意図が作中でバラされるやつ好き
つまり劇中劇があるやつってことなのかなー
「カメラ」の存在を意識させられるというか
裕翔くんの主演映画である「ピンクとグレー」もそういう構成なので前半部分見るのすごく好きなんですよね

ジャンル的にはコメディだけど色々と考えさせられました
でもコメディ的なところもとても面白かったです
主人公の妻メリルが急にカメラ目線でCMっぽい口調で商品紹介するところつい笑っちゃいました
面白かったのでつい字幕と吹き替えで2周したんですが、内容踏まえて2周目見るとマーロンがビール飲むシーンもあからさまで何で最初気づかなかったんだろうって笑いながら見てました
ただ、この「あからさまな」感じは吹き替えのほうが面白かったなー
字幕も吹き替えもそれぞれの好みだっていうのはわかってるんですけど!
吹き替えで補足してくれてるとこもあるので、どちらかというと吹き替えで見るほうが面白いかなーと思います
字幕は元の台詞に近いっちゃ近いけど、たぶんこれだけじゃよくわかんないだろうな というとこもあったので(メリルの手のクロスのくだりとか)
そういう意味では字幕も吹き替えも関係なくもとの台詞のニュアンスで楽しむことができる圭人くんって強いなと思いました
いいなーわたしも英語できるようになりたいなー

もともと「filmmaker's eye」っていう本に載ってて名前だけ知ってたのでいい機会だなーと思いました
見れてよかった。機会をくれた圭人くんありがとう
ちなみにこの本では「ダッチアングルショット」の型破り例として紹介されていました
中盤のキーポイント、トゥルーマンがこの世界は何かおかしい、と気づくシーンで回転扉からのカメラがぐるぐるしてるとこです
カメラの動きも角度も特殊なカットだったのですごく印象的だったし、ここから話の流れがかわりますよーっていうのがこれでもかと強調されてていいカットだなーと思いました
どうでもいいですけど「ダッチアングルショット」って言葉かっこいいですよね
カタカナで濁音とかカッコ良さしかない。積極的に使っていきましょう

ちなみに同書でもういっこかっこいいカタカナがあって、「エスタブリッシングショット」って言うんですけどこれもかっこいいですよね
雑に説明すると、状況説明や背景説明に使われる背景のロングショットなんですけど、「トゥルーマン・ショー」でも印象的に使われてましたね
何気ないカットなんですけどトゥルーマン・ショーの世界の構造を知ったあとに見るとぞわぞわするカットになっててすごいなーって思いました

けっこう不自然なアングルのカットとかあって、すごくカメラの存在を意識させられるな…と思ってたんですけどそれ全部マジで「カメラで撮られている」画なんだなと気づいてすごく手のひらの上で踊らされてる気持ちになった 狙い通りだったよ!

そういえばこれ見たよーって話を友人にした時「それ授業で見たよー」って言われてびっくりしました
映像におけるステルスマーケティング的な内容でやったのかな?いいなあ〜
と同時に、大学の授業でも見るような映画をオススメの1位に持ってくる圭人くんやっぱセンス良くないですか

視聴者がテレビを見ながら色々言ってるシーン、ちょっとドキッとしましたね
限定ムービーでの圭人くんの「自分の行動がどこまで誰かに見られているのかわからない」っていうの、芸能人だったら特にそう思うだろうなと
(どこまでやらせなのかはよくわからないけど)ドッキリ企画とかもトゥルーマン・ショー的な部分ありますし

ラストシーン、シーヘブンを出ても世界中の人間がトゥルーマンを知っているのだから自由を手に入れたつもりでもトゥルーマン・ショーと状況はほぼ変わらないのでは…という解釈もできるし、この番組が終わってしまったことで視聴者は次のテレビ番組にまた夢中になりトゥルーマンのことなんてすっかり忘れてしまうのだろうなという解釈もできるのかなと思った
たぶん後者なんだろうな あんなに熱中していたトゥルーマン・ショーのことなんて忘れてしまってすれ違っても気づかれなくなってしまうんだろうな
シルヴィアだけがトゥルーマンのことを覚えている そういうのいいですね
と同時に、今は大好きな芸能人とかも、引退してしまったらまた次の好きな芸能人を見つけて追いかけて、徐々に忘れていってしまうんだろうな
芸能人側も今は大好きだと言ってくれているファンにだんだん忘れられていくかもしれないという気持ちがあるんだろうな と思ってしまう
いいことか悪いことかはまあ人によるとは思いますが
圭人くんもたまにそういうこと考えたりするのかな するだろうなあ…

コメディではあるけど皮肉的で色々考えさせられるとことか、ちょっと古い映画であるとか、なんていうか圭人くんってイメージだなあと
リビングのソファで(我が家にソファないですけど)圭人くんとポップコーン食べながら見たいなって思いました